淡光~思いをカーテンに、東大阪から届ける~
みなさんこんにちは。e-yan通信部です。
長い夏休みも終わってしまい、後期の授業が始まりました。
さて今回私たちは オーダーカーテン縫製専門 有限会社淡光さん に取材させていただきました。
ところでみなさんはお家のカーテン、どのようなのを使っていますか?
「特にこだわりない、、、」という人もいるのではないでしょうか。
ここではオーダーメイドでカーテンが作られています。
オーダーメイドカーテン?
オーダーメイドでカーテンを作ると言ってもサイズの調整だけでなく、自分好みの布や組み合わせ、形、大きさなども注文可能なのです。
作業場の見学をさせてもらいました。
カーテンができるまで
カーテンは次の工程で作業が進められます。
1.生地の裁断
2.巾継ぎ
3.巾継ぎ部分のアイロン
4.裾上げ
5.両サイドの縫製
6.アイロンがけ
縫製箇所など加工した箇所については全てプレスアイロンを使用したシワが出ないようにしています。
7.丈決め
専用の機械を使用し、5mm単位で丈を調節します。人的ミスを防ぐため、機械によるオートメーション化しています。
8.芯付け
カーテンの上の部分に芯を取り付けます。仕様によりサイズを50mm、75mm、90mmと切り替えています。
9.ヒダ取りヒダ取り専用ミシン
10.フック入れ
11.形態安定加工
筋付け。生地によって与える熱の温度を変えています。
12.検品、整反
13.箱入れ、納品
これらの作業を経てカーテンは作られていきます。
兄妹3人で会社を運営されていて、今回は専務の野口さん、販売部の中村さんにインタビューさせてもらいました。
インタビュー
左奥:野口さん 右奥:中村さん
- このお仕事はいつからされてますか?
野口さん)
二十歳前後からですね。
工業高校卒業して1年たってからここに入りました。
実家がカッターシャツや婦人服の製造をしていたんですけど、海外に製造拠点が移り減少していた関係で父(社長)から別の仕事をしたらどうかと言われ、全然違う仕事をしてたんですけど、ちょうど僕が高校生の時にオーダーカーテンの製造に切り替えたんですね。ちょっと軌道乗りかけたので、戻って来いと。で、戻ってきたんです。
- 学生時代から目指してたわけじゃないんですね。
中村さん)
私も別の職業に就いていたのですが、ネットショップをするために戻ってきたような感じですね。
- なぜネットショップをしようと思ったのですか?
中村さん)
今はメーカーからお仕事もらってるんやけど、それ以上にお客さんを増やす為に、ネット使って直接注文もらうこともしてみようかなということで始めたんです。
- レビュー見たんですけど、反響がすごく多いですね。
野口さん)
結構、縫製やカーテンの仕上がりについてお客さんから喜んでもらえてて。
- 口コミとかで広まってるんですか?
野口さん)
どっちかというとリピーターが結構多いね。
良かったからって聞いて、注文しました。って言う人もおられるし、あとは新規注文かな。
レビューがいいからそれを見て安心して買ってくれはるってことも多いですね。
- ネットからの注文は簡単ですか?
中村さん)
今は簡単にできるようになってるね。
なるべく測り方、注文方法は全部ホームページで詳しく説してますね。
注文もらってからも、お客さんが不安に思われていることが多いので必ず内容の確認メールをしますね。
- オーダーカーテン製造にあたってのこだわりを教えていただけますか?
野口さん)
カーテンの見栄えの良さですね。
既製カーテンにはない、ヒダの大きさや間隔を細かく気にしています。
ほかには生地はできるだけ国産の安全基準を通ったものだけを使っていますね。
海外のものはシックハウス症候群の原因物質を含んでいたりするので、安全面にも気を遣っています。
- それでは、ネットでの通信販売にあたって気をつけていることはありますか?
中村さん)
いろんな機能のある生地、柄のカーテンを商品ページに載せるようにしてますね。
お客さんになるべく自分の理想に合ったものを作って欲しいんで、色々選べる感じにしています。
野口さん)
お客さんの作りたいカーテンのイメージを聞いて提案したりもしています。
- 今後の目標 としていることはありますか?
野口さん)
フリルのカーテンなど 飾性のあるカーテンをもっとたくさん売れるようにですね。
一般的なものはある程度通販ページにも載せているのでフリルのカーテンなど 装飾性のあるカーテンや昇降式のカーテンなど特殊なタイプのカーテンをもっと載せていこかって話してますね。
お話を聞いて
昔と今とではカーテンの業界の流れが変わってきています。
今は、いらなくなったり壊れたりすれば、すぐに新しいものが安く手に入る環境で、これはカーテンに限らず当てはまることだと思います。
モノが作られているのを直接みることで、そこにはこだわりや工夫、考えがあり、モノを大切にする気持ちになりました。
淡光さんで作られるカーテンは、人の目が行き届いた場所で作られているため、一つ一つ丁寧で値段以上の良さがあります。
一度オーダーメイドで自分だけのカーテンを作ってみるのはいかがでしょうか。
取材を終えて
【小池】
一人暮らしで購入したカーテンは光が遮られさえすればいいと安直に選んだもので、特にこだわりがあって購入したものではありませんでした。
今回の取材でオーダーカーテンの様々な工程を学んだり、作られている方々のお話を聞いたことはカーテン初心者な私にとっては一つ一つが新鮮で驚くことばかりでした。
中村さん、野口さんのオーダーカーテンに対するこだわりに感化され、私もカーテンに対するこだわりが生まれたと感じています。
身近すぎてあまり意識せずにいたカーテンが実はこんなにも奥深かったということを多くの人に知ってもらいたいです。
【中】
普段意識していないカーテンの取材だったので、新しい発見が多くおもしろかったです。作業見学では慣れた手つきでミシンを使い、布をきれいに縫っている様子、また見たことのない機械やミシンに驚きました。
取材を通して、カーテンのことを知り、もし次カーテンを買うときはこだわってみようかなと思いました。
取材先:
有限会社淡光
〒579-8011 大阪府東大阪市東石切町5-3-28
TEL:072-973-6770
店舗運営責任者:野口義明 様
店舗セキュリティ責任者:中村澄夫 様
HP:http://curtain.osaka/
楽天通販ページ:http://www.rakuten.co.jp/curtainsakuranbo/
Facebook:https://www.facebook.com/ordercurtain.shop
(東大阪バーチャルシティ会員企業)
取材班:
小池和裕(近畿大学 総合社会学部 3年)
中千春(近畿大学 総合社会学部 3年)