魅力いっぱい布施戎神社~十日えびすや福娘~
こんにちは、e-yan通信部です。
秋も深まり、気温も徐々に低くなってきました。
体調を崩さないよう気をつけてくださいね。
私たちe-yan通信部は、布施商店街付近にある「布施戎神社」に取材へ行ってきました。
みなさん、神社は人がそう多くはない、静かな場所に建てられているイメージを持っていませんか。
今回はその取材でお伺いした布施戎神社の裏側を、皆さんにお伝えします。
布施戎神社は、近鉄奈良線と近鉄大阪線が交わる布施駅から徒歩5分の場所にあります。
もともとは都留弥神社の境内でしたが、合併されて商店街の組合の方と商業の街として盛り挙げていきたい、ということで今宮戎神社から分祀してもらい、昭和27年に誕生しました。
布施戎神社には、えびすさんの銅像が日本一大きいことでも有名です。
【多くの人が集う 十日えびす】
毎年1月9日から11日の3日間、「十日えびす」という行事があります。
約15万人がこちらの行事に足を運ぶそうで、神社の密度が高くなります。
十日えびす当日、布施戎神社の境内には40名の巫女さんがいるため、他の神社と比較しても大変にぎわっています。
たくさんの方が神社へ来られるため、その日は賽銭箱を大きくしたり、鈴を撤去したりと、さまざまな工夫をしているそうです。
また、十日えびすの日に販売されるおみくじや手ぬぐいを見せてもらいました。
写真の通り、手ぬぐいは販売されるときに鯛の形をしています。
えびすさんの銅像を鯛の手ぬぐいで拭いて、持ち帰る人もいるそうです。
「めでたい(鯛)」1年になることを願っておこなっているのでしょうか。
また、こちらの手ぬぐいは当日800円で販売されております。
【布施に福を巻き起こす 福娘コンテスト】
毎年12月に開催される福娘コンテストについてお伺いしました。
福娘コンテストは、布施戎神社さんの長い間継続するイベントを開催したいという思いがあり、開催年での表記に始まりました。
コンテストに応募できるのは18~25歳(高校生不可)までの女性で、2018年は400人以上の応募がありました。
このコンテストでは「その年に最も福を呼びそうな女性」を選出します。
一次審査は書類審査で、80名まで絞り込まれます。
二次審査は6人の審査員が面接をして審査します。
審査員は男性だけでなく女性の方も含まれています。
最終選考に残ることができるのは30人で、ここからは一般公開されます。
こちらの写真は去年開催された福娘コンテストの最終選考の様子です。
応募者は全員、巫女さんの格好をしてステージに上がります。
この審査でミスが1名、準ミスが2名、入賞が5名、そして一般来場っ客の方の投票で決まるえびす賞が選ばれ、計9名の福娘が誕生します。
選ばれた9名は、七福神が乗るような船の神輿に乗りパレードをおこない、来てくれた方に福もちや福みかんを配り、福を授けます。
こちらは今年2018年の福娘に選抜された女性が、近所の方に福を授けている様子です。
福娘さんは布施商店街の全体をまわり、福を授けるそうです。
【まとめ】
最後に取材を受けてくださった加茂さんと一緒に、境内で写真を撮ってもらいました。
布施戎神社は布施駅から近く、アクセスも良いです。日本一大きいえびすさんの銅像を見に、足を運んでみてください。
また、18歳~25歳までの女性のみなさん。次の元号の初福娘になりませんか。
11月4日(日)まで出場者の募集をしています。ぜひ応募してみてください。
【取材を終えて】
取材へ行くまで布施戎神社の存在を知りませんでした。
取材を進めていく中で、ここ布施戎神社にしかない「にぎやかさ」があるからこそ、参拝客が集まってくるのだと思いました。
神社というものは昔からあるものだ、と決めつけていましたが、この神社が昭和35年に建てられた比較的新しいものであったことを知り、私の神社に対する固定概念が一気にひっくり返りました。
十日えびすの期間は参拝の方が特に多くなりますが、布施戎神社が盛り上がっているところを一度見に行きたい、と思いました。
近畿大学 総合社会学部 棚橋麻衣
今回布施戎神社さんに取材しに行くにあたって事前に下調べをしたのですが、その際、一般的に参拝客の減少や神社側の人手不足等、ネガティブな情報が多く見受けられました。
しかし、布施戎神社さんはたくさんのイベントを開催し、来場者数は右肩上がりだそうです。
実際に福娘コンテストや十日戎では道を埋め尽くすほどの人が集まるそうです。
私はお話しをお伺いし、ぜひ行ってみたいなと思いました。この記事を読んでくださったみなさんも、布施戎神社に足を運んでみてください。
近畿大学 総合社会学部 坂本千晴