関西フィルハーモニー管弦楽団 クラシックコンサート 東大阪
みなさんこんにちは、e-yan通信部です。
9月に入り時折涼しい風を感じるようになりました。
寒暖差による体調不良に気を付けてください。
今回私たちは関西フィルハーモニー管弦楽団と、東大阪市が後援するクラシックコンサートを取材させていただきました。
関西フィルハーモニー管弦楽団は1970年に発足し、2003年より特定非営利活動法人、2014年より認定NPO法人として関西を代表する楽団の一つとして活動しています。
東大阪市は関西フィルハーモニー管弦楽団と「文化芸術のまち推進協定」を締結し、音楽を通じた文化芸術の振興を目的に活動しています。
開場前のロビーには、東大阪市のマスコットキャラクター「トライくん」も駆けつけていました。
取材内容
取材を受けてくださったのは、関西フィルハーモニー管弦楽団の事務局の黒北さんです。
Q今回の演奏会の魅力は何ですか?
―このコンサートは協会さんが主催、経費は東大阪市が負担をしてくれているので、他のコンサートに比べ手頃な価格で鑑賞できることが魅力だと思います。
クラシックに慣れていない方でも楽しんでいただけるように、映画で使用されている曲や、昔懐かしい童謡など、幅広い年代の方に楽しんでいただける曲を東大阪市と話し合いを重ねてプログラムを作りました。
Qクラシック音楽を初めて聞く人におすすめしたいことはありますか?
―会場で音楽を聴くときは後ろのほうや、舞台の横の席から聴くのがおすすめです。
もっとメンバーの動きを見て楽しんでほしいなと思います。
出番を待っている奏者や、楽器を掃除している様子など、奏者個人の様子をぜひ観察してください。
このように聴覚だけでなく視覚でも楽しむことがクラシックに親しむ第一歩です。
Qクラシックの魅力は何ですか?
―その場でその瞬間にしか表現できないところです。
同じ演奏が再現されることは100%がなく、毎回がオリジナルで刺激的です。
指揮者とオーケストラの組み合わせで音色は大きく変わるので、お気に入りの曲を、違う指揮者とオーケストラで聞き比べてみるのも面白いと思います。
Q東大阪市との活動の取り組みではどのようなことをされていますか?
―東大阪市の全中学校の吹奏楽部の指導をしています。
全ての中学校を回っているので時間がかかり、3年で1周して今2周目に入っています。
全員平等にプロから指導を受けられる機会は珍しいと思います。
平成31年の秋には「東大阪市文化創造館」も完成し、新ホールで演奏が出来ることが楽しみです。
その際には東大阪出身のタレントさんを招いたり、ラグビーとコラボするなど東大阪市ならではのコンサートが出来たら面白いですね。
Q日々のスケジュールについて教えてください
ー1年で約110回のコンサートを開催しています。
つまり3日に1回は演奏会をしています。
全体のリハーサルは本番直前の1日~3日のみで、それまでにメンバーは各自で練習をしてきます。
Q関西フィルハーモニーの活動の中でやりがいを感じるときはどんな時ですか?
―やりがいを感じることは二つあります。
一つ目は自分の考えたプログラムが想像通りになった時です。
演奏会で初めて舞台で演奏され、自分の想像よりはるかに良い雰囲気になった時、関西フィルハーモニー管弦楽団で働いて良かったな、と思います。
二つ目は、指揮者やソリストの方々は本当に才能溢れる類い稀な方ばかりで、そんな方々と関わるのは刺激的で、もうそれだけで「明日も頑張ろう!」と思えます。
コンサート内容
会場には、老若男女問わずたくさんの方が鑑賞に来ていました。チケットは完売し、会場は満席でした。
曲目は、クラシックの定番曲や、「のだめカンタービレ」「美女と野獣」の映画音楽、日本の秋メドレーなど私たちに馴染みのある曲もありました。
指揮者の藤岡幸夫さんの曲解説も見どころで、司会の都築由美さんとテンポの良いMCが観客を惹きつけていました。
また東大阪市立孔舎衙中学校合唱部とのコラボで東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」、東大阪市イメージソング『東大阪めっちゃ元気な「まち」やねん』も披露され、中学生の透き通った歌声が会場に響き渡りました。
『東大阪めっちゃ元気な「まち」やねん』はごみ収集車から流れる音楽でも使われており、皆さん一度は聞いたことのある曲だと思います。
鑑賞後、来場者の方にお話をお伺いしました
・深くて透き通っている音が素晴らしかったです。クリスタルチックな演奏で、特に美女と野獣が良かったです。
・素晴らしかったです。中学生15人の歌声にも感激でした。つんく♂さんが東大阪のために作ってくれた歌も良い歌ですね。ベートーヴェンの交響曲は何度も聞いたことがありますが、関西フィルハーモニー管弦楽団の演奏は良かった。
・とても良かったです。今回のように値段が安ければ、私のような年寄りだけでなく若い世代の人々にクラシックを聞いてもらえ、とてもいい機会になると思います。
最後に主催の公益財団法人東大阪市文化振興協会の杉山惠三理事長にコメントをいただきました。
「孔舎衙中学校合唱部と関西フィルハーモニーのコラボがとても良かったです。今後も色んなコラボを増やしていきたいと思います。」
取材を終えて
山口思音:
私はクラシックコンサートを鑑賞するのは人生で二度目でした。今回は、関西フィルハーモニー管弦楽団の総括窓口担当の方にクラシックの楽しみ方を教わったので、端のほうで演奏者を観察しながら聴いていました。主に、後ろで演奏していたバスドラムやタンバリンや木琴などの打楽器の方を見ていました。本当に叩く前に準備している、あのお辞儀はなんだろう?と考えながら演奏を聴いていたら、すごく面白かったです。
森彩香:
私は中高吹奏楽部で色んな演奏会にいった経験がありますが、関西フィルハーモニーさんのサウンドに終始鳥肌が立ち感動でした。素晴らしいコンサートを安い値段で聴けたり、中学生がプロの指導を受けられるのは市との連携があることを知り、とても恵まれている環境にあることを実感しました。前日のリハーサルまで全体練習がないことを知った時は衝撃でした。プロって改めて凄いなと思いました。
川端日向子:
私はクラシックを聴くのが好きでコンサートにも何度か足を運んだこともありますが、こんなにもお客さんと楽団の方の距離感が近いコンサートは初めてでした。距離感といっても実際の距離感でなく心の距離感で、曲ごとに指揮者の方が解説してくれるのも新鮮ですごくわかりやすかったです。東大阪市の中学校の合唱部さんたちが出てきたときには一緒に東大阪市の公式マスコットキャラクター、トライくんも出てきてお客様の笑顔を誘っていました。演奏された曲も耳なじみの多い曲で、どれもテレビなどで聞いたことのある曲でした。普段クラシックをあまり聞かない人でも気軽に楽しめるコンサートだったと思います。
前田晃輔:
私は音楽をやっていた経験がリコーダー程度で、クラシック音楽は好きで聞く程度でした。なのでクラシック音楽を聞くといってもイヤホン越しやテレビ越しでしか聞いたことがありませんでした。それが今回関西フィルハーモニー管弦楽団さんの演奏を間近で聞いてみると、イヤホンやテレビなどと比べられないほどの迫力や気持ちの高ぶりがありました。
今まで私と同じ程度でしかクラシックを聞いてなかった人は1度でも間近で演奏を聞きに行ってほしいと本当に思いました。
関西フィルハーモニー管弦楽団クラシックコンサート東大阪~夏の思い出はクラシックの音色とともに~
日時 2017年9月10日(日)開場13:30 開演14:00
場所 大阪国際交流センター大ホール
出演 関西フィルハーモニー管弦楽団 指揮:藤岡幸夫
主催/問合先 公益財団法人東大阪市文化振興協会
後援 東大阪市
取材メンバー
近畿大学 総合社会学部 環境・まちづくり系専攻 3年生 山口思音
近畿大学 総合社会学部 環境・まちづくり系専攻 3年生 森彩香
近畿大学 総合社会学部 環境・まちづくり系専攻 1年生 川端日向子
近畿大学 総合社会学部 環境・まちづくり系専攻 1年生 前田晃輔